知っていますか?口腔機能発達不全症

こんにちは☺️ 歯科衛生士の橋本です🦷🪥
今回は歯並びが気になるけど、矯正するにはまだ早いかな…?とお悩みのお母さん必見です🙌

〜お口を「閉じる力」、育っていますか?〜

「口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、お口の発達が少しゆっくりで、“食べる・話す・飲み込む・呼吸する”といった機能がうまく育っていない状態のことをいいます。

ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、実は今、小さなお子さんの中でとても増えています。

■ 「なんとなく口が開いてる…」それ、サインかもしれません

現代の子どもたちは、昔に比べてやわらかい食べ物を食べることが多く、顎や口のまわりの筋肉をしっかり使う機会が減っています。

さらに、長時間のスマホ姿勢や口呼吸のクセなども重なって、「口を閉じる力」や「噛む力」が育ちにくくなっています。

お家でこんな様子はありませんか?
 • いつも口がポカンと開いている
 • 食べこぼしが多い
 • 発音がはっきりしない
 • いびきをかく
 • 前歯が出てきた気がする

これらは成長の個人差のように見えて、実はお口の機能のサインかもしれません。

■ 「リップルくん」でお口の力をチェック!

当院では、診断の際に「リップルくん」という唇の力を測る機械を使っています。
子どもたちにとってもゲームのようで楽しく、唇をぎゅっと閉じる力を数値で確認できます。

ただし、まだ小さくて難しいお子さんや、唇の力がとても弱い場合には無理をせず、普段の食事の様子やおしゃべり、呼吸の仕方などを見て総合的に判断しています。

■ 保険でできる「口を閉じるトレーニング」

口腔機能発達不全症は、2018年から保険診療の対象になっています。
当院では、2〜5歳くらいのお子さまを中心に、“口を閉じる力”に特化したトレーニングを行っています。

いわゆる矯正治療とは異なり、歯を動かすのではなく、「お口の筋肉の使い方」を楽しく練習していく内容です。

たとえば、
 • ストローで吹く練習
 • コットンボールをフーッと吹く遊び
 • 風船を膨らませるチャレンジ

など、まるで遊びのようなトレーニングばかり。
でもこの“あそび”の中に、お口を育てる大切なステップがたくさん詰まっています。

■ 定期検診のついでに楽しくトレーニング

当院では、3ヶ月に1回の定期検診・クリーニング・フッ素塗布のときに、このトレーニングも一緒に行っています。

虫歯予防だけでなく、「噛む」「飲み込む」「呼吸する」といった機能も一緒に見ていくことで、お子さまの成長をトータルでサポートしています。

お口の機能は一度で変わるものではありませんが、少しずつ・楽しく続けていくことで確実に力がついていきます。
ご家庭でもできる簡単な練習方法もお伝えしていますので、ご安心くださいね。

■ “今”のお口の育ちが、将来の歯並びをつくる

口を閉じる力や舌の位置は、歯並びやお顔の成長にも大きく関係しています。
お口がいつも開いている状態が続くと、前歯が出てきたり、噛み合わせにズレが出ることもあります。

だからこそ、2〜5歳という“成長のゴールデンタイム”に、
お口の使い方を整えてあげることがとても大切です。

■ まとめ

「なんとなく口が開いてる」「ごはんをこぼす」「発音が少し気になる」
そんなちょっとした気づきが、実はお口の発達のサインかもしれません。

当院では、リップルくんでお口の力をチェックしながら、楽しくできる“口を閉じるトレーニング”でお子さまの成長をサポートしています。

定期検診のときに気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
虫歯のないきれいな歯と、しっかり使えるお口を育てていきましょう。

なないろ歯科・こども矯正歯科 クリニック 兵庫・芦屋医院

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