【噛むこと歯並びの関係】

「子どもの歯並びが気になる」「将来、矯正治療が必要になるかも…」と心配されている保護者の方は少なくありません。実は、綺麗な歯並びや健やかなあごの発達には、毎日の「正しい食べ方」が深く関係しています。
単に「よく噛みましょう」というだけではありません。今回は、ご家庭で今日から実践できる、子どものお口を育てる食育と予防矯正の視点をご紹介します。

  1. 歯の「役割分担」を意識する
    歯にはそれぞれ大切な役割があります。食事の際、最初から小さくカットしたものを奥歯で噛むだけになっていませんか?
    前歯(かみ切る): 食物を「ガブッ」とかじり取ることで、あごの発達に必要な前後の刺激を与えます。
    大臼歯(すりつぶす): 奥歯でしっかり「モグモグ」し、飲み込める状態にします。
    前歯で「かじる」経験が不足すると、あごの骨への十分な刺激が失われ、永久歯が綺麗に並ぶスペースが狭くなってしまいます。
  2. 「歯が動く・骨が育つ」仕組み
    歯の根っこには「歯根膜(しこんまく)」というクッション組織が存在します。噛むことでこの歯根膜に適切な刺激が加わると、骨を溶かす破骨細胞と、新しい骨をつくる造骨細胞が連携して働き、あごの骨が健やかに整っていきます。
    本格的な矯正治療で装置を使って歯を動かすのも、実はこの歯根膜の代謝メカニズムを利用しています。つまり、毎日の食事で正しく噛むこと自体が、もっとも自然で理想的な「おうち矯正」になるのです。
  3. 食事中にチェックしたい「3つの習慣」
    歯並びを整える食事のポイントは、噛む回数だけではありません。以下の3つのフォームを意識してみましょう。
    足は床に「ピタッ」と着ける: 足が浮いていると体に力が入らず、あごに強い力を伝えることができません。足置き台などで姿勢を安定させましょう。
    お口を「キュッ」と閉じて噛む: 口を開けて噛む癖があると、口周りの筋肉(口輪筋)が衰え、出っ歯などの原因になります。唇を閉じることで、外側から歯列を抑える自然なブレーキがかかります。
    一度飲み込んで(ごっくん)から次を食べる: 口の中に食べ物が残ったまま追加すると、丸飲みや「舌を突き出す変な癖」がついてしまいます。一口ごとに飲み切ることで、舌が上あごの正しい位置に押し付けられ、あごを内側から広げる力になります。
    今日からできる予防矯正
    矯正装置で外から歯を動かすことも大切ですが、成長期に本来持っている「噛む機能」をフル活用することが何よりの土台です。
    「前歯でガブッ」「奥歯でモグモグ」「足はピタッ」。
    ぜひ今日のご飯から、お子様の「食べ方のフォーム」を楽しくチェックしてみてください。

なないろ歯科・こども矯正歯科 クリニック 兵庫・芦屋医院

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